イメージ 13月29日(金)に恵比寿の山種美術館で開催中の「琳派から日本画へ ―和歌のこころ・絵のこころ―」を訪問しました。
 
近年、琳派ブームは非常に盛況で、国内外を問わず展覧会が開催されるほど、人々の心を惹きつけてきました。同時に様々な角度から琳派を問い直す検証も行われています。本展覧会では、琳派の造形に影響を与えた料紙装飾の華麗な平安古筆、そして江戸時代の琳派作品、その後にいたる近代の日本画を通して、「和歌」と「装飾性」の視点から、数々の名品をご紹介いたします。
20世紀初頭より、江戸時代の琳派の作品は、近代の日本画家たちによって繰り返し研究され、取り入れられてきました。一方で琳派の絵師たちも、やはり遡(さかのぼ)る時代の古典に源泉を求め、様式を確立した一面があります。例えば主題においては『伊勢物語』や、『源氏物語』を絵画化し、また造形面では、記された和歌を視覚的に飾るため、平安時代に発達した金銀の料紙装飾を、様々な形で応用しました。そこで培われた感性やデザイン感覚は、琳派の華麗な装飾、斬新な意匠を形成した一因といえるでしょう。
このたび平安時代の料紙装飾の名品《石山切》【重要美術品】や初公開となる後陽成天皇《和歌巻》○【重要美術品】、細川幽斎《和歌短冊》○など、当館秘蔵の古筆コレクションを一堂に揃え公開いたします。また後の絵師達に繰
イメージ 2り返し図様が描かれた伝俵屋宗達《槙楓図》○(山種美術館蔵)、『伊勢物語』が主題の尾形乾山《八橋図》●【重要文化財】(文化庁)や、深江芦舟《蔦の細道図》○【重要文化財】(東京国立博物館蔵)など琳派の名品に加え、近代の横山大観、下村観山や速水御舟らの琳派研究の成果が結実した数々の作品も展示します。江戸時代から20世紀にいたる画家たちが、和歌や古典文学、そして装飾性をどのように摂取し、絵画化していったかをご覧いただける特別展といたします。
本展覧会を通じて、千年にわたり受け継がれてきた和歌の伝統にふれ、古今の造形美の競演をお楽しみいただければ幸いです。
(山種美術館「琳派から日本画へ ―和歌のこころ・絵のこころ―」特設サイトより引用)
 
山種美術館は、他の美術館に比べるとそんなに広い展示スペースを設けているわけではありませんが、そんな中でも非常に効率的な展示方法を取っており、観覧する側もかなり楽しめる美術展が多いようです。今回の「琳派から日本画へ ―和歌のこころ・絵のこころ―」もかなり魅力的で、有意義な美術展だったと思います。
 
しかし、残念ながらこの美術展は今日をもって終了となってしまいました。いずれ、また似たような内容の美術展が開催されると思います。
 
イメージ 3山種美術館の次回の美術展は「百花繚乱 ―花言葉・花図鑑―」です。
 
開催概要は以下となります。
会期:2013年4月6日(土)~6月2日(日)
[前期展示4月6日(土)~5月6日(月・休)、後期展示5月8日(水)~6月2日(日)]
主催:山種美術館、日本経済新聞社
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(但し、4/29、 30、 5/6は開館、5/7は休館)
入館料:一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
※本展覧会は特別展のため、通常展とは料金が異なります。
◆お得な割引サービス◆半券割引・新学期割引
 
 
こちらもまた楽しみな美術展です。
 
イメージ 4最後に今回の美術展の図録の紹介です。
 
今回は、通常の図録に比べると小さいサイズもミニ図録で大きさはA4版の半分の大きさです。全116ページで価格は\1,000と格安でした。
 
しかし、ただ小さいだけで中身はそれなりです。ある意味、こういうのも有だなと思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_gre.gif←ブログランキングサイト「blogram」にてランキングを行っています。
このボタンを押して頂くと幸いです。