イメージ 1今日は、国立西洋美術館で開催中の「ボルドー展 ―美と陶酔の都へ―」を訪問しました。

西洋美術館への訪問は、2013年1月23日以来となりますので、本当に久々の訪問になりました。国立科学博物館や東京国立博物館に行くときには、必ずその前を通って行くんですけどね。ほとんど通り過ぎています。そんな久々の西洋美術館ですが、今回のボルドー展に行こうと思った切っ掛けは、歴史的要素も含んだ美術展であることを知ったからです。そういう意味で行くと先日訪問した(結構前か・・・)東京都美術館で開催されていた「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」に近いような気もします。しかし、今回は、フランス・ボルドー地方を題材にしており、地域を絞って行われる美術展というのも非常に興味深いところでした。個人的には、「プロローグ―起源」と「Ⅰ.古代のボルドー」が一番興味深いところでした。25000年前の美術品が4点も展示されていました。中には、クロマニョン人が作成したと言われるものも・・・。考古学に興味のある者にとっては、本当に面白い企画で、また、そうそう見られないものだけに非常に貴重な機会でした。

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もう一つ、特に印象的だったのが、右の地球儀です。「Ⅲ.18世紀、月の港ボルドー」で展示されていた「地球儀のガルシャ張りのケース」という名称で展示されていましたが、何とケースの裏側は、天球儀になっています。そこには、全く触れてなく、少し残念な感じでしたが、天文に興味のある者にとっては、非常に興味深い一品でした。実際に地球儀にはまっているケースの裏側もみたいものです。ちなみにこのような美術展では、写真撮影禁止なので、右の写真は、ポストカードを購入してスキャンしたものです。実は、このような美術展・展覧会でポストカードを購入するのは、これが初めてとなります。購入したポストカードは、これのみですが・・・。
他、アンフォラ、陶器や絵画等々、多数の見応えある美術品が多々と展示されていました。今回の一番の見物であり、広告や図録の表紙にもなっているドラクロワの「ライオン狩り」には魅了されました。上の部分が火事の影響で損失していまっているのが、何とも残念なところです。それをルドンの「ライオン狩り(ドラクロワ作品に基づく模写)」で補っていましたが、やはり、大きさ、繊細さ、迫力面で欠ける部分があり、少し残念なところでした。
個人的には、全体的に楽しめる美術展で、ボルドー地方の歴史を知るには、非常に貴重で珍しいタイプの美術展だったのではないかと思います。有意義な時間が過ごせました。

イメージ 3さて、最後に今回の美術展の図録の紹介です。A4変版 247ページの結構重い図録です。毎回思うのですが、美術展の図録は、展示物を掲載しているカラーページも充実してますが、関係者や学芸員による解説のページが非常に多く、充実した内容となっているものばかりです。そのページ数も多いので、結果的にこのようにページ数が嵩張ってしまうのでしょうが、内容もかなり濃く、美術品には疎い者にとってもとても良い参考資料になります。この内容で2500円は安い買い物と私は思いますが・・・どうでしょうか?ちなみに上で触れた「地球儀のガルシャ張りのケース」の天球儀に関する事は、図録の解説のページでは、触れられていました。

「ボルドー展 —美と陶酔の都へ—」訪問に関する内容は、以上となります。





今回の西洋美術館訪問で知った今後の展覧会、美術展で訪問したいものをいくつか載せておきます。
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・特別展 始皇帝と大兵馬俑 公式サイト:http://heibayou.jp/
・ワイン展 ―ぶどうから生まれた奇跡― 公式サイト:http://wine-exhibition.com/
・フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展 公式サイト:http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/
どれも非常に魅力的な展覧会、美術展ばかりです。

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