長らく続いた、伊藤若冲を求めて・・・京都訪問記ですが、これが今回は最終回となります。「今回は」と書いたのは、今後京都ではあと2回伊藤若冲に関する美術展が開催される予定となっており、多くて2回少なくとも1回は訪問しようと考えているためです。ちなみに、京都で今後開催される伊藤若冲の美術展は、京都市美術館で開催される「生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲」(詳細は公式ホームページ:http://www.mbs.jp/jakuchu-kyoto/)、京都国立博物館で開催される「特集陳列 生誕300年 伊藤若冲」(詳細は京都国立博物館 美術展案内サイト:http://www.kyohaku.go.jp/jp/project/2016_jakuchu.html)です。2つの美術展の開催期間が重ならないのが非常に残念なところですが、京都市美術館で開催される「生誕300年 若冲の京都 KYOTOの若冲」では、まだ見ぬ静岡県立美術館蔵の「樹花鳥獣図屏風」が期間限定(11月22日(火)~12月4日(日))で展示される事もあり、その期間中に訪問する予定です。京都国立博物館で開催される「特集陳列 生誕300年 伊藤若冲」については、展示内容を見る限り、一度見た作品が多く、余裕があったら訪問しようと考えております。そして、京都以外では、箱根 小桶谷の岡田美術館で開催される「――生誕300年を祝う―― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」(詳細は岡田美術館 美術展案内サイト:http://www.okada-museum.com/exhibition/next)も間違えなく訪問する予定です。ここでは一泊して夜には星の写真を撮り、翌日には、箱根ガラスの森美術館で開催中の日伊国交樹立150周年記念「炎と技の芸術 ヴェネチアン・グラス展」(詳細は公式ホームページ:http://www.ciao3.com/museum/kikaku/2016_20anniversary/index.html)も訪問しようと考えております。今年もあとわずかとなりましたが、若冲に関する美術展はまだまだ続きます。
さて、今後の予定が長くなってしまいましたが、本題の細見美術館で開催中の「生誕300年記念 伊藤若冲 -京に生きた画家―」に話を戻します。



当美術展は9月4日(日)まで開催中です。詳細については細見美術館の案内サイトhttp://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex048/index.htmlをご覧ください。伊藤若冲の作品が26点(うち前期のみが2点、後期のみが2点、現在は後期)と若冲の弟子、若冲派と呼ばれる画家の作品5点(うち前期のみが1点、後期のみが2点)、他に若冲の名が明記された当時の出版物の展示がありました。若冲の作品については、代表作的な展示が多く、過去にも何度か観たことのある作品が多かったですが、東京近郊で開催された美術展と異なり、異常なほどの混雑はなく、一つ一つの作品をじっくりと堪能できるのがメリットです。墨画が大半を占めますが、「雪中雄鶏図」や「糸瓜群虫図」、「風竹図」等、著色の作品も数点ながら出品されています。都美で開催された「生誕300年 若冲展」で出品されていたけど、あまりの混雑でゆっくりと堪能できなかった作品もあり、非常に有意義な時間を過ごせました。若冲の美術展でよくみかける「乗興舟」の展示もありましたが、今回はその版木の一部の展示もありました。これが見れたのが、今回の美術展の一番の収穫と思います。先にも触れた通り、出品数はあまり多くはないですが、1つ1つの作品をゆっくりじっくり堪能し、また一度観た作品をさらに観たりとしているうちに3時間ほどの時間が経過していました。

「京都 細見美術館 伊藤若冲と京び美術」価格は2,500円でした。若冲のみならず、円山応挙や池大雅、琳派の作品等数多く掲載されているものです。書名に伊藤若冲と書いてあるにも関わらず、若冲の図版は19点と少ないのが残念なところ、しかし、細かいところを拡大して掲載していたりと参考になる部分も多々とあり、その部分では、非常に貴重な資料となります。

最後には、また手拭いです。


虎図と松樹梅花孤鶴図です。価格は確か800円だったと思います。両方とも若冲らしい描き方の動物が印象的な手拭いです。
伏見人形も欲しかったんですけどね~。小はのっぺらぼうで大は価格が7,600円と少し高価だったので、今回は断念しました。
この後、帰路につきました。行きは夜行バスでしたが、帰りは次の日から勤務という事で新幹線です。

しかし、夜行バスと新幹線では倍以上の値段の違い、次の機会は往復夜行バスかな・・・。
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