伊藤若冲を求めての箱根旅行の2日目は、今回の旅の目的である岡田美術館で開催中の「生誕300年を祝う 若冲と蕪村 ―江戸時代の画家たち」を訪問しました。



さて、今回の訪問目的である「生誕300年を祝う 若冲と蕪村 ―江戸時代の画家たち」に話を移します。
今回の美術展では題名にもなっている伊藤若冲の作品が7点、与謝蕪村の作品が6点と数自体は少ないですが、魅了される作品ばかりです。他、江戸時代の著名な画家たち(尾形光琳、円山応挙、池大雅、長沢蘆雪や曾我蕭白、等)の絵画が展示されています。どれも魅了される作品ばかりの展示内容です。特に今年83年ぶりに再発見された伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」については、広い展示ケースを丸々その2作品に使用するほどのまさにVIP対応とも言える展示方法を取ってました。私自身もこの作品は50分ほど、近づいたり遠ざかったりを繰り返しながら50分ほど鑑賞していました。本当に素晴らしい作品で生誕300年を祝うには打ってつけの作品ではないかと思います。4階にうつって残り6点の伊藤若冲の作品を鑑賞しましたが、今回の美術展の中では一番時間をかけて鑑賞しました。若冲展でも観た作品が多数ですが、あの時には混雑の影響でゆっくり鑑賞できなかったので、今回じっくりと鑑賞できたのが良かったです。やはり、伊藤若冲の作品は何度観ても見飽きることのない数少ない画家の一人です。若冲ばかりに話が傾きがちですが、題名にもなっているもう一人の画家、与謝蕪村は俳諧で有名ですが、描いた絵画もすばらしいものばかりです。特に「飲中八仙画帖」は絵物語のように左ページに絵、右ページにストーリーの書かれた画帖になりますが、文字が読めなくても絵を観る事でストーリーが伝わってくる素晴らしい作品です。これら作品を観ていると蕪村が中国絵画に強く影響されており、若冲と対比する上でも非常に重要な感じがしました。同じ年で住まいも近かった若冲と蕪村ですが、交流があったという記録は現在発見されておらず、また絵を観てもお互いに影響を受けていない感じを覚えます。そういう意味でも過去のサントリー美術館や今回の美術展は重要な気がします。
他の題名には出てこない江戸時代の画家たちの作品も素晴らしいものばかりでした。今回で題名に若冲を冠した美術展の訪問は6回目になりますが、今回も非常に有意義な美術展でした。
最後に岡田美術館で購入したもの一覧です。結構色々買いました。
まずは、図録です。


「生誕300年を祝う 若冲と蕪村」はA4変版、101ページで価格は\1,500でした。美術展で展示されていた若冲と蕪村の作品のみに的を絞った図録で、作品一つ一つの説明が濃く、拡大表示されていたりと非常に参考になります。日本美術の著名な研究者3名による鼎談や署名・印章の一覧、若冲と蕪村の関連年表、作家生没年等は参考になりました。
「岡田美術館名品撰」はA4変版、254ページで価格は\2,500でした。名品撰なので、岡田美術館が所蔵する全てを網羅する図録ではありませんが、その中でも特筆すべき作品が掲載されている図録です。「生誕300年を祝う 若冲と蕪村」で掲載されていない江戸時代の画家たちの作品も掲載されており、非常に見応え、読み応えのある図録です。

大きさはB2で価格は\500でした。以前に過去に訪問した方のブログを見てこのポスターが販売されている事を知り、購入しました。図案は孔雀鳳凰図でもう、まさにこんなのが欲しかった!!というべきポスターです。
今は、\1,900円のアルミポスターフレームに収納し、部屋の中に飾っています。ちょうど、ベッドの横になり、夜寝る時、朝起きた時に若冲の孔雀鳳凰図が観れるというすごく幸せに浸っています。馬鹿ですね(笑)。
その後、訪問した美術展でこのようなポスターが結構販売されている事を知り、今後訪問する予定の若冲に関連する美術展でも販売されている可能性があるので、漁ってきたいと思います。
最後に超高級チョコレートです。


http://widget.blogram.jp/images/bgButton1_gre.gif←ブログランキングサイト「blogram」にてランキングを行っています。
このボタンを押して頂くと幸いです。
コメント